あなたは学校や社会人になってから先輩方との思い出はありますか。
私は小中の時の2つ上の先輩とのことが印象に残っているのです。
私は小学生から高校生までが通う学校に行っていたので、小5のころに通学で使うバスで彼と隣の席になりました。
彼は歩くことも話すことも難しかったものの、当時後ろに乗っていた彼の同級生に頭をなでられるとそちらのほうを見ていたのです。
その時に私は『頭をなでられるのが好きなのかな?』と思いました。
私が小4のころよく友達は『○○先生をやつけってやる!!』と言って彼の教室に乗り込んでいった一方、彼がその光景をどんな思いで見ていたのか気になるのです。
さて私たちがバスで隣の席だったころに話を戻すものの、私が小5の後半か小6の前半に彼は家庭の都合で週に2回しか乗らなくなってしまいました。
私自身も中学に入るのと同時にバスに乗るのをやめてしまったので、今となっては彼ともっと話しておけばよかったなと思っているのです。
あと私が印象に残っているのは高校卒業後に入所した施設で一緒になった学校の4つ上の先輩になります。
私は彼の存在を前から知っていた一方、4つ学年が離れているということで施設に入所してから関わりを持つようになったのです。
その施設に入所していた私に対し、彼はショートステイという形で1ヶ月に2週間ほどきていました。
彼はいつも施設にくると私の近くで食事をとっていたものの、1人で食べるのが難しかったために職員の方が介助に入っていたのです。
彼はお菓子などが好きで私がいた施設の売店におせんべいやクッキーをよく買いにきてくれました。
施設では毎朝歩行訓練があり、日課に組み込まれていた私も彼も参加していたのです。
彼は電動車椅子に乗っていた一方、歩行訓練中にバッテリーが切れてしまう時がありました。
その近くに私がいると職員の方が付き添ってバッテリーを交換に行くよう言い、車椅子を押して彼の部屋に向かったのです。
本当はその時に彼とゆっくり話したかったものの、私は売店の準備があったためにそれはできずじまいになってしまいました。
ある夜に彼と『今度、ゆっくりお話ししましょう。』と約束した一方、私はその施設を退所することになってその約束を果たすことができませんでした。
このようにあなたも先輩方に思いを馳(は)せてみるのもいいかもしれません。