今現在は東京在住だが、高校卒業まで山奥に住んでいた。
熊や野生動物に気をつけながら、生活するような山奥だ。
小さい頃父に連れられ、山菜採りや、魚採り、栗拾い、色々やった。軽トラックに乗って、山奥に入るのは、
探検気分で楽しかった。山菜は、山のずーっと奥に入らないと採れない為、よく軽トラックで山奥まで入った。
特にタラの芽は、見つけづらく、崖みたいなところも行った。また、車が1台やっと通れる山道を山頂近くまで登り、
山の下の方に小さな家々が見えたこともよくあった。そこでいつも思っていたことがある。
山の途中や、山頂付近でよくゴミが落ちていた。今思えば、怪しいものばかりだった。
思い出されるものだけでも、ジュラルミンのカバン、サラリーマンが履くような皮靴、ボストンバッグ。。
大人になって、東京で会社員をしていた時も、ジュラルミンのカバンを持っている人なんてそんな会わなかった。
普通の人はあまり使わないかなと思う。
そんなジュラルミンカバンが、皮靴、ボストンバッグの近くに捨ててあった。ような気がする。
その時も、なんかすごく怪しくて、ちょっと恐怖で、あまり確認しなかったが、
その辺りや崖下、ちょっと土を掘り起こしていたら、死体の1つや2つ見つけていたかもしれない。
いや、80%くらいで死体発見だっただろう。山頂にジュラルミンカバンってやっぱり怪しい。皮靴も怪しい。
そういえば、その山は誰でも出入りできるし、近くに別荘が点在しているので、お金持ちの都会人が殺してしまった知人を
捨てに来てもおかしくない。でも、その時白骨化した死体を発見してしまっていたら、トラウマでこんなにのほほんと毎日生きていないだろう。
そういえば、一緒にいた父も、「あんまり触るな、早く帰るぞ。」みたいな事をその時言っていた。たぶん、父も嫌な雰囲気を察知したのだろう。
その後、近くの無人駅で警察署からの張り紙「山間部で土を掘り起こしたような形跡や、怪しい場所を知っている方はご連絡ください。」
を見て、怪しい場所。知ってるけど。といつも思っていた。もちろん、死体を見つけたわけでもないので、警察に連絡したことはないけど。
ふと数十年経って思い出した。